税理士事務所へアルバイトしていました。
当時、私は税理士試験の科目合格者です。
大学の時に科目合格し、とある税理士事務所に内定を頂きました。
実際に働く前にある程度知識を身につけてほしいとのことで、在学中にそちらの事務所にアルバイトをすることになりました。
時給は普通にアルバイトしている人の倍はあり、ラッキーと安易に決めたのがきっかけです。
働く前には友達に時給を自慢したり、自分の資格に誇りを持っていたので凄く働くのが楽しみでした。
東京都内で家賃が高いこともありかなり事務所は小さく、一部屋にぎゅうぎゅうになって8人ほどで作業をしていました。
当時私が最初に与えられた仕事は簡単な伝票の仕訳入力です。
これがスムーズにできるようになったら難しいことをやってもらうから、と言われました。
仕事はやってみると結構自分にはあっていて、他の人よりタイピング能力が高いこともあって先輩からはよく褒められていて
最初のほうはとても楽しくお仕事をさせてもらっていたと思います。
何回かアルバイトをさせてもらううちに、だんたんとその税理士事務所の所長さんに違和感を覚えるようになりました。
私は所長さんに仕事を教えてもらっていたわけではなく、他の方に教えてもらっていたので時間がたつまで気が付かなかったのですが、、、
とある日ある人が所長に教えてもらっている時、突然なんでそんなこともできないんだ。お前は向いてない等のパワハラ全開な言葉を使って怒鳴っていたのです。
その方ももちろん怒っていて職場の雰囲気は最悪になり私も驚きと混乱で手が震えながら仕事をしていました。
そこの税理士事務所というのはパソコン作業中心で人と話すことのほうが稀だったので、誰もその状況を変えることもなくそのままその日が終わりました。
もし自分が教えてもらうことになったらどうしよう、そう思いながら過ごしていたある日とうとう私が所長に直接仕事を教わることとなりました。
前の件があったのでびくびくしながら何も言われないように資料を完璧にそろえていましたが、やはりなんでこんなやり方なのと細かいところをつつくような指導や怒鳴ったり罵倒されたりなどがありながらも、今思うとそこですぐ見切りをつければよかったのですが、はじめての就職場所でのお仕事ということもあり、こんなことでくじけてはいけないと思って所長には何も言わず、他の方に相談することもなくその罵倒にずっと半年ほど耐えていました。
このようなところで、せっかくいただいた就職のお話しでしたが、だれもフォローもすることもなく、所長に怒鳴られ続ける日々に耐えられなくなり、アルバイト中にメンタルがやられてしまってそちらへの就職は辞めることにしました。
辞めることを決めてもなかなか伝えることができずに、辞める前日に忙しい時期お疲れさま会という所長主催のお食事会に行って、その後にお電話で辞めることを伝えたとき、お食事会の時は凄く優しくしていたのに電話では凄く冷たい声になっていたのを今でも覚えています。
そしてこの経験をしたことでこの出来事の後にたくさんの他の税理士事務所へ就職活動をし、いくつか内定をいただきましたが、所長さんは怖い横暴だというような偏見が私の中でしみついてしまったので、結局税理士事務所への就職は諦めることに決めました。
今は全く関係のない販売職をやっているので、せっかく大学時代を犠牲にして得た税理士資格は全く役にたっていません。
ただこれを読んで誤解を与えるかもしれないですが、大学時代に勉強を教えていただいた先輩達も実際に税理士になって事務所を持っている方もいらっしゃるので、全員こんな性格というわけではありません。