デイトレーダーの取引履歴などがわかる損益報告書。大量の取引履歴書に困りました。

士業の体験談(資格試験、税理士事務所勤務体験などのあるある話)

デイトレーダーの取引履歴などがわかる損益報告書。大量の取引履歴書に困りました。

関東在住の40歳の会社員です。

税金については全く知識がありませんでした。先物取引で困った話がありました。

日経225先物取引・日経225ミニ取引・日経225オプション取引で発生した年間の通算利益は課税対象です。このため原則確定申告が必要です。私は日経225ミニ取引を行い、初心者には当然ですが損失を出しました。しかし、先物取引というのは「先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除」というものがあります。これは売買損益合計で損失を出した時に確定申告の義務はありませんが、確定申告を行い、損失の繰越控除の手続をすることで翌年度以降、最大3年その損失を繰越し、翌年度以降に発生した利益と損益通算することが出来る、というものなのです。

実はこの当たり前の情報すら知らなかったのですが、損しても確定申告は書かなければいけないのかとネットで探していた私はこれを見つけたわけです。参考にしたページは、国税庁の参考サイト証券会社の参考サイト(楽天証券)です。

中でも、一番役に立ったのは「FX 確定申告書の書き方ガイド」というサイトです。このサイトは具体的で、国税庁での確定申告書類のキャプチャ画像で分かりやすく説明してくれています。私の場合は手順に従って進んでいくことにより無事書類を作成することが出来ました。私のように損失ではなく利益を上げた人にも当然役に立つと思います。非常におすすめです。FX取引においても同様の確定申告、「先物取引の差金等決済に係る損失の繰越控除」を行わなければなりませんが、国税庁から必要な書類の入手、書き方まで詳しく書かれていて役に立ちました。一通り書類を書き終えましたが、ここから困った事が起きました。

先物取引で損失を出したのですから、損失を出した取引全てを書かなければならないのです。「取引履歴などがわかる損益報告書」というものを作成しなくてはなりませんでした。私は所謂デイトレードというものをしていました。一日に何度も取引をするので膨大な数になります。證券会社のサイトにアクセスして取引履歴を取り出し、エクセルのファイルで体裁を整えるとなんと200ページ以上になるではありませんか。それから文字を小さくするやら、両面印刷は許可されるのかされないのかをネットで調べるやら大変でした。大体私のような個人のトレーダーの取引をいちいち税務署がチェックしていたらいくら時間があっても足りるはずがないので、ここまで細かい書類は必要ないかと非常に悩みました。事実必要なしと説明している方もいらっしゃいました。今もどちらが正しいのかよく分かっていません。悩みましたが一応全部印刷しました。

税務署が近かったので郵送ではなく直接提出しました。20人ぐらいの行列が出来てました。期限2週間前ぐらいにいったのでまだそれほど混んでいなかったのではないかと思います。私の順番となり、提出しましたが、200枚の取引履歴書は1,2枚ぱらっとめくられただけでした。書類に不備はなかったのでとりあえず受け取りのハンコをもらうことが出来ました。結局悩んだ割にはあっさりと受理されたのですが、来年はどうしようと思っています。余談ですが、利益を上げたのに申告しない方も多いそうですがこれは必ず税務署に発覚するのでやめましょう。税務署はFXの取引事業者から「支払調書」で利益を上げているかどうかの報告書を提出させているので、申告漏れは必ずわかります。