家賃に関する消費税の課税・非課税。意外にわかっていなかった20代サラリーマンの体験談。

士業の体験談(資格試験、税理士事務所勤務体験などのあるある話)

家賃に関する消費税の課税・非課税。意外にわかっていなかった20代サラリーマンの体験談。

私は会社員をしておる、24才の男性です。

今回は衣食住の3つの内の住についてになります。私の実家は田舎にあり、就職、進学となると1人暮らしをするケースが多く例にもれず、私も市街地へ上京し1人暮らしを始めることとなりました。初めての部屋探しですが一番重要なのは、毎月の支払いとなる家賃です。少しでも安い物件はないかと何件も仲介会社をハシゴしました。

そして家賃30000円、共益費込、駐車場3000円で比較的進学先の学校に近い物件を見つけその部屋で契約することにしました。そして初期費用の明細をだしてもらい、家に帰って親に相談した時に驚きました。家賃には消費税がかからないのです。知っている方からすると当たり前かもしれませんが、学生時代の私からすると何か金額を支払うと消費税がかかるという認識だったため、とても驚き、そして少し得だなと感じたことを覚えています。

そしてその部屋に決め、契約をして住み始めることとなりました。そして2014年4月に消費税が5パーセントから8パーセントへ引き上げられるということとなり、世間がざわつき始めました。車や一軒家の購入となるとたった3パーセントの差でも、ウン十万の差が出てしまうためです。私自身はというと、スーパーへ買い物に行ったときに少し高いな、自動販売機のジュースが10円上がったなと感じるぐらいでした。その時家賃は銀行引き落としにしており毎月末日に引き落としをかけてもらっておりました。

ある日、通帳記帳をし、なんとなく履歴を見ていると微妙にいつもより金額が高く引き落としがかかっておりました。あれ?管理会社が金額を間違えたのかなと思い、確認してみようと思い、管理会社に電話をして問い合わせてみました。すると家賃は非課税ですが、駐車場料金は課税されるとのことで3パーセント分多く引き落としておりますと回答を受けました。ずっと私は家賃は消費税がかからないので駐車料金も消費税がかからないと思っていたため、またもや驚きました。

さらには気になって、いろいろとインターネット等で調べてみると家賃にも消費税がかかる場合もあることを知りました。私はもちろん住居用で賃貸しましたが、店舗として賃貸する場合は消費税がかかるそうです。駐車場代も少額だったためさほど影響は受けることはありませんでしたが自分自身の知識不足に少し恥ずかしくなりました。現在は縁があり、部屋探しの仲介をする賃貸仲介会社に就職することとなり1年目で色々と勉強中ですが、特に毎月の家賃等に対してこれは非課税、これは課税対象という説明は念入りにしようと心がけています。

お客様自身も賃貸が初めてのかたは意外と知らない方が多く、また消費導入された当時(平成元年)は住宅家賃も事務所家賃と同じく課税の対象だったことは意外と同業者でも知らない方も多くいました。その後、平成3年の10つきに税制が改正され、住宅家賃については非課税となり今日に至っているそうです。つまり10万円の家賃の場合10万3千円の家賃と消費税を預かっていたのが10万円の家賃に下がったということです。そういった経緯もあるため、単に無知な人だけではなく、以前は知識を持っていたがそれ以降の改正等についていけていない人も多くいます。常に勉強の姿勢を忘れずに税にたいして向き合うことが必要だと強く感じました。なお、私がびっくりした駐車料金の増税ですが賃貸借契約書、重要事項説明書を説明していただくときに親も同伴しておりましたが、担当の方はしっかりと家賃は非課税ですが、駐車料金は税率の変更により料金が変更される場合があるとしっかりと説明を受けたといっています。つまりは私の聞き忘れになります。

それでもトラブルの元となる可能性があるので、賃貸仲介のアドバイザーとして、しっかりとお客様が理解するまでご説明することと常に税について勉強していこうという思いで日々頑張っております。その他にも無知のため損をしてしまうケースもあたりするので1人間としてもしっかりと向き合っていこうと考えています。