カフェオープンのときに不動産取得税。思わぬ出費に驚いた35歳カフェオーナーの話。

士業の体験談(資格試験、税理士事務所勤務体験などのあるある話)

カフェオープンのときに不動産取得税。思わぬ出費に驚いた35歳カフェオーナーの話。

私は群馬県でカフェを経営している35歳です。

商業高校を卒業していたので、経理等については不安を感じていませんでしたし、店を建てるにあたり専門の社会人学校で設計から経営まで、フォローをしてくれる学校にも開業直前まで行っていました。開業1か月後に来た市役所担当者の言葉に「知らなかった!」と、内心とてもショックを受けたのを覚えています。

固定資産税がかかることは把握していましたが、店舗ですが新築したので、家を建てた事と一緒の為「不動産取得税」も始めの1回だけですが、かかります。との事でした。家賃何か月分か払うのだろうと考えていましたら、「評価額」に準じての計算の為、私の店舗の規模や店舗価値等の評価が一般より少々高くなりそうだと言うではありませんか!

確認に来られた担当者さんも、一般居住住宅に比べ評価額にかけるパーセンテージも店舗は高いため資産的には、もしかしたら100万円程度の「不動産取得税」が、年4回払いの「固定資産税」とは別にかかりそうですと言われ、知らなかったためにその分の資金など計算していなかったため困ったことになった!と、開業半年にして建てたことを後悔しました。

更に、不動産取得税は1回払いで、分割払いは出来ない事も悩まされた原因でした。一般的に、新居を建てる人は皆、自分の城を持つためにローンも組んでいる方がほとんどの中、土地や建物に多くのお金を投資し好きなタイプの家を建てたところに、なぜ?取得したために税金が請求されるのだろうか。と、悲しくも思いました。皆、払っているのだし、今回は事前に調べていなかった私の落ち度だと思い評価額が正式に決まるのを、とても不安な気持ちで待ちました。勿論、その間に自宅を建てた友人に「不動産取得税」の話を聞きましたが、そんなに気にしていない様子なので聞いたこちらが拍子抜けするほどでした。理由を聞いて羨ましい!とショックをまた受けたのが事実です。

一般的な居住住宅は、税金の控除が受けられる為、毎年申請が面倒ではあるがそこまで気にしていなかったと言われました。店舗新築には、居住空間を併設していない限り、この税金免除は受けられません。建ててから知ることが多く、折角こういった部分のフォローも兼ねて社会人学校に通ったのに、こういった物件取得時の税金についての話は一切出ませんでしたし、下調べしていなかった自分の不甲斐なさに更に落ち込む出来事でした。そして、事前に予想金額を言われていたこともあり、どう工面しようか、いくらになるのか、と不安な何か月を送りました。

結果、税金の封筒が届き確認した時に「ほっと」した自分と、冷静に再度確認して金額への感覚が麻痺している自分にびっくりしました。予告金額よりは下でしたが、両方合わせて、担当者さんが予測した金額になっていただけの事で「予定よりは安くてよかった」と思った私に驚きました。冷静になって、もう一度確認してみると、とても大きな金額ですし50万以上を一括での納付だという事にやはり腑に落ちない気分でした。自分で苦労して資金を作って手に入れる建物なのに、建てたからと言う事で不動産を取得した税金を納めなければいけない現実に、正直、息苦しさも感じはしましたが日本にいる以上仕方ないと思うことにしました。今回は、不動産という大きな買い物にも税金がかかる事実を知りましたが、税金の話をしてみると意外と「そんなものにまで?」と思う、手にしてみないと知ることのない税金もあるのだと知る大きな機会となりました。次回、何か取得するときにはその物を得ることでかかる税金があるのかを、事前に、誰かを当てにするのではなく自分で調べていこうと考えさせられました。