高額な住民税の納付書が届きビックリ。税務署との対応を学んだ30代女性の体験談。

士業の体験談(資格試験、税理士事務所勤務体験などのあるある話)

高額な住民税の納付書が届きビックリ。税務署との対応を学んだ30代女性の体験談。

私は今は結婚していますが30代半ばまで長いこと一人暮らしをしていて、生活費のやりくりが大変な時期が何度となくありました。社会人としてバリバリ働いていましたが20代の頃は世の中のしくみなどは殆ど無知だったと言えます。これから話す内容は私が高卒で就職し、その後転職を経て30代後半になるまでの税金についての体験談です。これを読んでいる誰かの役に立つといいなと願います。

独身時代の私を一番悩ませたのはやはり身近な住民税の支払いでした。高卒で大企業に就職した頃はもちろん年金や保険やその他の税に関して全く無知で、毎日初めての社会の中で無我夢中に生活するのに精一杯でした。当時は税金について特に深く考えた記憶もなかったのてすが、それは企業がちゃんと住民税を特別徴収していてくれたからなのです。転職を経て時代は流れていき相変わらず社会人として勤めていましたが20代半ば頃初めて住民税の納付書が自宅に届きました。開けてみてビックリしたのを思い出します。まず、とても高い!そして今までこんなのなかったのに何故!?と。今思えば転職により今までは天引き立った住民税が、天引きのシステムをとっていない会社に就職したから当然の事なのですが、本当に私は無知でした。

まず一人暮らしの生活にいっぱいいっぱいだったので当然税金の支払いはあと回しにしていました。払えたり払えなかったりです。その頃は今ほど税金の支払いに対してそんなに厳しくなかったと思います。もちろん払わないといけないのは当然ですが、今のように、住民税滞納により差し押さえなどというのは少なくとも私の周りでは聞いたことありませんでした。でも私は払えないくせにそういう負債が自分に残っているのが気になって仕方ない性格だったので、思い切って分割納付出来ないか税務署に電話してみました。電話口では担当の方が快く聞いてくださり一度相談窓口に来てほしいとのことで私は都合をつけてすぐに伺いました。個別のブースになっている相談窓口では係の方が私の身分証から過去の支払い履歴を持ってきていてあとどのくらいたまっているのか、もし放置するとどうなるのか、払えない理由は何か、と事細かに聞かれました。生活費の内訳も聞かれ家計簿のような書類に毎月の収支を記入しました。そして習い事などもしていた私はそれを正直に書くかどうか迷いましたが当時は正直に書きました。習い事の出費は月に5000円くらいでした。

住民税は通常は納付書が何ヶ月か毎に支払う形態になっているのですが私の希望はたまっている税金額を毎月支払う分割型にしてもう事、それを支払いながら新たに発生する住民税まで追いつくのはいつになるのかそれによよって月々の支払い額を決めたいということでした。その通りに話し、色々計算してもらい、結果的には毎月2万円づつ支払うとの誓約書にサインしました。すぐに分割納付書を作成してもらいました。住民税を滞ると本税(自分に課せられた住民税本体)に更に延滞税が発生することが分かりました。当時は今と違い事情によっては延滞税をまけてくれるとかの話しあう余地もあったのですが、その後私が長いこと税務署に相談に通うようになって分かったのですが、時代が変わって財政難になり今では延滞税は絶対に安くしてもらえないそうです。

それどころか連絡や相談もなく滞納をしている人は本当に要注意です!今は本当に簡単に口座を差し押さえられたりしてしまいます。私は自分の性格が幸いしてたまたま相談しに行ったので解決策もあり長い年月かかったとはいえまっとうに住民税を支払う事が出来ました。でも延滞税は一円も安くならなかったです。ためると更に延滞税が発生し、結局は絶対に払わないといけないので住民税に頭を悩ませている人がいたらとにかくまずは納付相談に行くことを強くお勧めします。

本当に長い間の分割で、その間にも事情により払えなかったりした月もありました。そんなときには事前に連絡していました。一人暮らしで生活もラクではないのに税金さえなければ貯金も出来るのにと何度も思いましたが、つらかったけどちゃんと支払っていて良かったと心底思いました。数年後に結婚し家を買うときに住民税の領収印付きの証明書を提出する事になり、もしこれでまだ延滞などあったらきっと住宅ローンの審査にも通っていなかっただろうな、と思います。

楽ではない金額の住民税ですが、払えそうにない時は誰にだってあると思います。そんな時は迷わずに税務署に行ってみてください。必ず相談に乗ってもらえます。金額が安くなったり免除してもらえたりは残念ながらないと思いますが、心の重荷を少し減らす事は必ず出来ます!ゆとりある支払い方法を一緒に考えてくださる税務署が今では好きになったくらいです。悩まずになるべく早く行動する事が一番の解決策だと思います。