自動車税が何に使われているかを知った50代女性の体験談。

士業の体験談(資格試験、税理士事務所勤務体験などのあるある話)

自動車税が何に使われているかを知った50代女性の体験談。

今は50過ぎのパートのおばさんですが、もう少し若い頃、職場の同僚の何気ない一言にビックリしたことがあります。時期は5月で、自動車税の納付書が家に配達されたかどうかを皆で話していた時です。「また支払いの時期が来た、嫌だね」とか、「お金の工面、忘れてた、焦る」等々、皆が思い思いのことを口にしていました。その時、一人の男性職員が「いつまでに払えば延滞料が付かないんだっけ?」と言いました。延滞料が付かないのは普通に期限までに支払った時だとばかり思っていたので、何を言っているのだろうと思いました。でもそうでもないらしく、納付の期限が過ぎても一か月くらいだったら結果として延滞料が付かないような話が続きました。

それが本当かどうかは知りませんが、私はその話を聞いてビックリすると同時になんだか情けなかったのを覚えています。税金は限られた収入や節約だらけの家計を考えれば、できれば払いたくないと思うのも仕方ありません。でもそれはあくまでも胸の内の話で、本当に払わなかったり、払うのを勝手に遅くしたりというのは如何なものかと腹も立ちました。社会人にもなって、どうしてそんなズルいことを考えるのか、信じられませんでした。

そもそも自動車税は車を持っている人が納付する税金ですが、老朽化していく道路や信号機などの整備や修理に使えわれる大切なお金だと思っていました。だから同じく車を所有する人が、皆で分担してお金を毎年納付していかないといけないと思うのです。それを自分の都合で勝手に納付を期限よりも遅くし、けれど延滞料がかからないギリギリのところで納付に行くとは、社会人として間違っていると強く思いました。

私は結婚を機に山口県で暮らすようになったのですが、ここは特に車がないと移動が難しい田舎です。私は高校までしか行っていませんが、結婚前は高校を出てもすぐに車の免許をとらなくても、大して就職に影響はありませんでした。しかしここ山口県は車の免許がないと就職はもちろん、通勤などでも車が必須で、高校生は事情が許せば学生のうちに自動車学校に通います。それだけ車と切っても切れない地域だからなおさら、自動車税はきちんと皆が納付するべきだと思います。ちなみに自動車税が本当は何に使われているのか、これを機会に調べてみました。

そもそも車関係の税金は5種類あり、自動車取得税、自動車税、軽自動車税、重量税、ガソリン税です。私が思っていた道路の整備等にかかる費用は自動車税からではなく、重量税やガソリン税の一部のようでした。それでは自動車税が何に使われているかというと、地方自治体の税収として、自治体に関わるいろいろなことに使われているのを初めて知りました。

福祉だったり、教育だったりとまさしく私たちの生活に身近なことに自動車税が使われていると知り、なんだか爽快な気分になりました。車を持っている全ての人が納める自動車税で、公共サービスが充実したり、子供たちの教育費の一部になっていたりと、とても意味のあることに使われていたのです。これなら今まで以上に納付の甲斐があるというものです。みんながこの社会に生きる一員として、きちんと納めていきたい自動車税だと思いました。