最近、長年勤めていた会社を退職しました。勤続約20年。年齢も40歳というところで、勤続年数、人間の寿命、すべてが半分ということで、いったん区切りをつけました。他にやりたいことも見つかりましたし。退職時の手続きは、案外スムーズに行うことができたほうだと思います。早くからこの考えもあったため、こちら側の事前準備、計画も立てていました。仲のいい人には、退職する意向を半年ほど前から、常に話していた部分もあったため、つながりの薄い人は驚いていましたが、真の仲間といえる人達は「とうとうその時が来たか」くらいにしか感じていなかったみたいです。
私の勤めていた会社は全国規模であるのですが、最終勤務は新潟となりました。故郷も新潟ですので、神の導いたタイミングでもあったのでしょうか。組織としては結構出入り(入社・退社)の激しいところだったのですが、新潟はパート・バイトの変更は契約期間の関係もあるため、そこで入退社がありましたが、正社員は滅多に退職ということはしませんでした。しかし、土台にパート・バイトの経験が積み重ねられているため、総務側もそうですが私自身としても、難なく手続きを進めていきました。いざ退職です。最後の給与も振り込まれ、残るは退職金の受け取りだけとなりました。しばらくはのんびりするつもりでしたので、生活費はコツコツためた預金と、この退職金が頼りです。今後それをどう効率的に使っていこうか、算段をしていました。
問題が起きたのは、その数ヵ月後です。何が起きたかというと、住民税の請求です。保険や年金については滞りなく、キチンと手続きを終えていたのですが、これは盲点でした。専門学校のときに、所得税法や税金にまつわる資格を取得していたのですが、20年も前のことですから、頭からはすっかり抜けてしまっており、この事態が発生することを忘れてしまっていました。住民税は前年の収入によって、税金の額が決まります。ずっとサラリーで仕事をして、給与天引きでしたので、金額が多かろうが少なかろうが、全く気にしていませんでした。
しかし、いざ請求が来た時には焦りました。それは、金額の高さです。天引きの場合、それほど負担には思わなかったのですが、定期収入がない状態で、いざこれだけのまとまった金額を払おうとすると、結構な負担感があります。「金額が間違えてるのではないか?」と再度自分なりに計算したり、「ホントに払わなくてはいけないのか」とネットで検索して調べてみたり。無駄なあがきでしたけど。調べていくうちに、ようやく抜け落ちていた記憶も拾い戻し、自分なりに納得しました。そして、役場にて一括納付。半期ごとに割って払う方法もあるのですが、どうせ払わなくてはいけない部分。保険も年金も一括で払っていますので、今年は気兼ねなくいけるようにと、一括での支払いにしました。
退職後の忘れた頃にやってくる住民税の請求は、思わぬ落とし穴だと思いました。