所得税の話になるのですが、サラリーマン所得税とは少し異なるfxでの話をします。fx初心者に起こりがちな税金だけがっつりもってかれる悲しい話ですので、お楽しみに(?)
いまから5年ほど前の33歳のころ、東京でサラリーマンをやっているのですが、当時の会社があまりにもケチで給料も安い安い、もうなんとかしてQOL(クオリティーオブライフ)を高めるべくfxに手を出してしまいました。最初はですね、もう、放っておいたら金が増えるんですから、こんなおいしい副業はないとテンションあがりまくりでどんどん取引を拡大していったのです。経験した方ならわかりますけど、fxて利益を確定しないとお金が返ってきませんよね? つまり確定しなきゃいけない、けど一方で、現時点で評価損なら確定したくないので棚上げしちゃうわけですよ。棚上げする一方で、待ち遠しいので、またエントリーしてしまう。そちらが少しでも利益が出たら決済して、少しでもと小金ばかり稼いでいるのに一方で評価損は増えるばかりだったりします。しかも損失で退場させられないように追加で入金もする始末。途中で銀行へ出金もたまにしたのですが、また評価損が膨らむと、それを補填すべく入金したり。私の利用していたfx会社は入出金が何度でも無料だったので、それをいいことに出たり入ったりしてましたが、それも無駄なことでした。
で、取引をはじめたのが、5月くらいだったと思います。それから評価損はどんどん増やしながら、とにかくエントリーできるだけやって利益は即食い、を続けること数カ月。確定申告の時期がやってくるわけです。もちろん損益レポートを出して、初めての確定申告ですよ。fxは雑所得ですよね。約20%が、12月までの1年間に稼いだ利益に対してかかってきます。しかし評価損はノーカウントです。そうするとどうなるか? そう。銀行口座に利益分を出金できないんですよ。評価損分がのしかかっていて、出金すると取引口座にお金が足りなくなってしまう。だからせっかく確定した利益も評価損の保持のために持っておかなくてはならない状態が慢性化するんですね。でも所得税は待ったなしですから。すごい額が請求されます。私の場合、50万円くらいです。しかし、利益として銀行口座に帰ってきた額はゼロですよ。ただ50万円持っていかれて終わり。結局年明けて、数か月したらスイスフランショックという、多くのプレーヤーが強制退場させられた事件で私のfx人生も吹き飛んだわけですが。まあ、そのときの損失を3年間は他の副業と評価額の通算ができるので、せめて他の副業の所得税が間逃れるわけですが、それでも悲しい、意味ない、むなしい50万円でした。fxはやってみなければ怖いという教訓が残ったのですが。。。
所得税はやってくる。しかしお金は受けとっていない、という何とも不思議な状況がfxでは起こるので、みなさん注意してくださいね。