ふるさと納税の還付申告に手間取った32歳男性会社員の確定申告体験談。

士業の体験談(資格試験、税理士事務所勤務体験などのあるある話)

ふるさと納税の還付申告に手間取った32歳男性会社員の確定申告体験談。

私は大阪市に住む32歳会社員です。

営業職一筋でやってきたので、税金に関してはほとんど疎いです。今回書くのは、ふるさと納税に関する所得税・住民税についてのエピソードです。これは、ふるさと納税の申告を数年間忘れていたために、ちょっと困ってしまったエピソードです。私は昨年末に、5年間勤めていた会社を退職しました。その際、タイミング的に会社の年末調整を行うことができず、自分で翌年に確定申告をすることになりました。ところが、普段税金というものにまったく慣れていない私は、しばらくの間これを放置していました。結局、還付申告というものをして、これで払いすぎた税金を返してもらうという手続きをしたほうがいいと、とある税金に関するインターネットのサイトで知り、それはいつでもできると書いてあったので、それをすることに決めました。

さらにそのサイトには、うっかり申告手続きをし忘れたふるさと納税も、5年以内に寄付したものなら還付の申告をすることができる、と記載されていました。それを見た瞬間、私の記憶がはっきりと思い出されました。それは、3年前に、ふるさと納税をするとお得だというのを聞いて、実際に納税をしていたということです。たしか税金がお得になるんだけど、なんかの手続きが必要だったかな・・・?というアバウトな理解しかなく、ふるさと納税はしたものの、肝心の確定申告を行っていないまま放置していたことに気づきました。

そこで、今年の還付申告の際に、一緒にしてしまえ、と思い当時のふるさと納税の証明書を持って税務署に出かけました。生命保険の控除証明書や、昨年の源泉徴収票など必要な書類を準備し、意気揚々と向かいました。還付申告は思っていたよりも簡単で、税務署の担当の方が、パソコンでちゃちゃっと手続きをしてくれて、およそ10分ほどで終わってしまいました。次に、ふるさと納税の還付の手続きもしてもらおう、と思いニコニコと納税の証明書を出すと、

「これは平成26年にしたふるさと納税なので、平成26年分の所得からの還付になります。なので平成26年の源泉徴収票が必要ですよ」

「それはいったいどういう手続きをしたらもらえるんですか?」

「その当時お勤めだった会社に問い合わせてもらってください。過去5年の源泉徴収票は再発行する義務があるので、再発行して欲しいと伝えれば、大丈夫ですよ」

そうなのです、確かに過去5年間のふるさと納税の還付申告はできるのですが、その納税をした年の源泉徴収票が必要なのです(サラリーマンの場合)。なので、前に勤めていた会社に電話して、源泉徴収票を再発行してもらえばそれでオッケー・・・といきたいのですが、あいにく昨年辞めた会社は、とても円満退社と言えるような辞め方ではなく、しかもまだ辞めて間もないので、まったく知らない人が電話で対応してくれる見込みもなく、要するにとても電話で連絡をしてお願いできるような感じではなかったのです。しかも去年のものならまだしも、3年も前の源泉徴収票をくれなんて言ったらなんていわれるだろう・・・かといって手紙で頼んでも、万が一見落とされてしまったら・・・と、いろいろと長時間悩んでしまいました。結果的には勇気を出してなんとか電話で源泉徴収票を再発行できるように頼みました。今回のふるさと納税の還付申告を通して、改めてその年のうちに税金のことはやっておいたほうがいいのだな、と思いました。

また、毎年会社から年末に受け取る源泉徴収票も、念のため5年間はとっておいたほうがいいのだな、とも思いました。なにしろ今回のことを通じて、医療費控除や、住宅ローンの控除など、いろいろと税金が安くなる制度を知り、自分がうっかり忘れて何年も放置していた申告が今後も出てくるかもしれないと思ったからです。