確定申告で記入漏れをしてしまい…申告用紙の重要さを知った33歳女性の体験談。

士業の体験談(資格試験、税理士事務所勤務体験などのあるある話)

確定申告で記入漏れをしてしまい…申告用紙の重要さを知った33歳女性の体験談。

私は33歳の女性です。大阪府在住の看護師として働いています。ずっと看護師ですので、サラリーマンをしています。確定申告や税務署とは無縁の生活を送っていました。そんな私ですが、子どもを産んだ事で確定申告をしました。そこで税金と言うものに関わる事になりました。その年には所得税を少し支払いましたが、住宅ローン控除や医療費の事もありましたので、明らかに所得税の還付がありました。それを期待して確定申告をしましたが、それが後に大変だったと言う話しです。

一人目の時には何となく税務署の方と話を聞きながら書類を完成させて提出する事が出来ました。二人目の出産の時には住宅ローン控除、出産、収入が複数あった事で確定申告をしました。この時は小さな子どもの面倒を見ていたのでなかなか税務署に行く事も出来ませんでした。その為、作成した確定申告の書類は途中であきらめてしまった物でした。最悪、提出先で聞こうと思っていました。ようやく税務署に提出出来たのも期限ギリギリの時期でした。提出先の役所の方に書類を見せ、分からない事があると言いましたが、その役所は受付専門で、質問等は他の税務署で行ってほしいと言われました。書類を回収している方はアルバイトの様で、あまり税金に詳しくなさそうでした。仕方がないので、そのまま提出しました。その日に違う税務署に行って聞く時間すらなかったのです。

それから数カ月が経ちましたが、待てど暮らせど還付金はありません。通帳を毎月記帳するのを楽しみにしていましたが、全く振り込まれていないのです。とうとう次の確定申告が近付いてきてしまいました。流石に遅いと思い、問い合わせました。出来れば出向く事無くメールや電話で解決したかったのです。始めに国税庁のホームページからメールで問い合わせました。返事は個人の申告に対しては取り扱っていないので各市税務署に行く様にと言われました。一度で済ませたかったので、念の為印鑑と通帳等を持参しました。後は身分証明書です。そこで、確定申告をしたけど還付を受ける事が出来ていないと伝えました。すると本人確認の後に私の申告した書類を見せてくれました。どうやら私がその年の所得税の記載を漏らしていたのです。実際は所得税を支払っているのに、払っていないと申告してしまっていたのです。所得税の納付が無ければ還付もありません。その為に還付がいつまで待っても入らなかったのです。

書類を再度記載しなおし、再提出となりました。記載漏れが原因だったので、還付金の減額も追加の徴税もありませんでした。ネットではその様に記載されていたので少しビクビクしていました。税務署の方が丁寧に対応して下さり、お金の支払い等は言われませんでした。実は一日では手続きを終える事が出来なかったのです。提出書類の中の住宅ローンの支払いの残高証明を貰っていないので銀行で取得してくる様にと言われました。そこで、銀行に行き、手数料無しで出してもらいました。仕事の時間も差し迫っていたのでかなり急ぎました。頂いたのは取引をしている支店で30分以上かかりました。帰宅後確認すると何と、その残高証明が確定申告した年の物(昨年度)ではなく、本年度の分だったのです。これではきっと不備だと言われるだろうなと思いながらも時間が無かったので提出しました。やはり案の条の返答がありました。硬いお役所仕事なので取り直ししかなと思っていましたが、上手に調整しておくと言って処理してくれる事になったのです。かなり助かりました。

確定申告の用紙の威力を今回の一件で感じました。添付書類にはきちんと所得税を納付していると記載されていてもそこは関係なく、提出された書類が一番重要なんだなと思いました。又、確定申告では納付した税金の還付なので納付が無ければ還付も無い事を知りました。