税理士事務所に転職1年の30歳男性。先輩の補助者への不満。

士業の体験談(資格試験、税理士事務所勤務体験などのあるある話)

税理士事務所に転職1年の30歳男性。先輩の補助者への不満。

30歳、男です。

市役所の税務課から税理士事務所の事務へと転職し、1年になります。

税務課で働いていたことで、税理士の方と関わる機会が多くありました。仕事ぶりや知識を認めてもらい、事務所へこないかと誘われました。公務員は年功序列で、働きに応じた給料配給ではありません。誰かの働きが0でも、その他の者が100働けば仕事は回ります。しかし、働きが0でも100でも、それは給料に反映されません。そういう部分に不満があったこともあり、税理士事務所へ転職しました。現在30歳、29歳で転職しました。

私が入った事務所は、所長である88歳の税理士先生の他に、税理士がもう1人、補助者1人、事務員が私を含めて5人でした。事務員は主婦が3人で平均年齢は40歳に満たない程で、皆黙々と仕事をし、助け合い、仕事が終わればすぐ帰る、プライベートは不干渉、といったあっさりした関係です。私にはそれはとても居心地のよいものでした。

しかし、入ってすぐ愕然としたことがありました。私を引き抜いて下さった方が税理士ではなく補助者だったのです。私には税理士だと名乗っていました。所長が高齢のため、実際はその補助者が事務所を取り仕切っているということでした。嘘で税理士を名乗っていたと分かったことで、私の中には大きな不信感が生まれましたが、雇ってもらった立場であるため、文句を言ったり行動を起こすことはありませんでした。この補助者の存在が、今や大きな不満です。

クライアントは法人、個人合わせると200件程で、これを補助者が割り振り、5人の事務員と補助者で各々担当します。日々の仕訳の入力から決算まで、担当のクライアントを責任持って管理します。しかし、補助者だけは自分のクライアントの作業や何か問題が起きた時など、事務員に押し付け、自分で解決しようとすることがほとんどありません。面倒なことは他人に、です。中でも私は市役所出身で他の事務員より知識があることから、そのキラーパスを受けることが多くあります。初めはそういうものかと思い、喜んで引き受けていました。

入所して一月程経った頃から、私の不信感はどんどん大きくなりました。補助者とクライアントの会話や、補助者が作った書類のチェックをする中で、補助者の知識のなさを感じることが多々あったからです。クライアントに強い口調で間違ったことを言い切ることもありました。さすがに事務所として問題なのでは、と思い横から訂正すると、「それを言いたかった」や「そう言ったつもりだが伝わっていなかったか?」など、上手く逃げます。

知識も浅い、仕事もしない、そんな上司がいるだけならまだしも、1番の不満は、この補助者が全員の給与を決めていることです。給与データは共有のシステム内にあるため、全員が閲覧可能です。補助者の給与は、事務員の3倍以上でした。仕事を他人に押し付け、外回りと出掛けながらマッサージに通い、事務所のパソコンで私用の物品購入をし、社用車と言う名の彼の車は全額減価償却、燃料費も経費です。彼が外で休憩している間、事務員が馬車馬の様に働こうとも、給料は彼の1/3にしかなりません。

官公庁と違って民間なら、働きに応じた給与支給があり、やりがいを感じて働けるだろうと入所した私の考えは、全く馬鹿みたいです。全てを自分のやりたいようにし、欲しいだけ給与をとり、間違っても謝らず、クビにもならず、彼にとっては本当にいい職場なのだろうと思います。ただ、その下でしわ寄せを受ける事務員にとっては大変受け入れ難い、しかし言い出すこともできない、ストレスだけが溜まっています。

もし次の税理士事務所を探すなら、内部の体制がしっかり整っているかどうか、働きが認められる職場かどうかを確かめた上で判断したいと思います。