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士業がチラシを使って集客するためのポイント

士業がチラシを使って集客するためのポイント

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士業といっても、さまざまありますので、一概には言えないかもしれません。ですが、共通することもたくさんあります。総論とチラシを使って販促するノウハウをまとめてみました。

チラシの特徴

そもそもチラシの特徴は何でしょうか?
昨今、ホームページ、ブログ、SNS、facebook広告、、、などなど、ネットを使った集客に人気がありますし、あなたが目にする広告も、そういった類が多いのではないでしょうか。ですが、成功している士業さんは、ほとんどリアル集客をメインにしています。もちろん、ネットも使っていますが、リアルで成功しているからネットでも成功できるというイメージです。ですので、これから集客を考える方は、まず1番に「チラシ」をつくって集客することを考えてみてください。

なぜ、真っ先に、チラシなのか?

それは、渡した相手の反応がすぐわかるからです。ですから、いきなり「5万枚バラ撒きました、、、。」という方も実際にいらっしゃるのですが、テストをしてから、うまくいったチラシを大量にまく。このスタンスが大事です。

チラシ作成のポイントは、ネットで検索してもらってもたくさんあると思います。まずは、どういったものが失敗しやすいかを考えてみてください。

失敗しているチラシとは

チラシについてお話するとき、このような事例で説明することが多いです。

「チラシを手にした90%以上の人が、読まずにゴミ箱に捨てます。」
「チラシは3秒だけチラッと見て、捨てる人がいます。」
「イイこと書いてあるなあと思っても、信用できないので捨てました。」
「そうそう、やろうと思ってたんだけど、、、また今度でいいか。と思って捨てました。」

あなたも消費者の立場で考えたら、似たようなことはありませんか?もし、雑居ビルに事務所を構えているのなら、ポスティング・チラシやダイレクトメールがたくさん届いていると思います。だけれども、「読まずに捨てるチラシ」、「ちらっと見て捨てるチラシ」、「じっくりと読んだけど結局捨てたチラシ」、「読んでみて、問い合わせはしていないけど、保存しているチラシ」、この4つの分類に、キレイに分かれるのではないでしょうか。

つまり、これからあなたが作るチラシは、あなたの見込客に対して、どういった扱いをされるのでしょうか?

重要なポイントは3つあります。

「まずは、読んでもらう」

自分に関係ないと思った瞬間に、ゴミ箱にいきますよね。
男性の方なら、女性向けのエステのチラシがきたら、まず読まずに捨てますよね。これと同じで、あなたのチラシを見込客が読んだときに、「関係ない話」と思われた瞬間に終わりです。

「次に、信じてもらう」

最初の関門を突破しても、「そんなわけないでしょ。」と信じてもらえなかったら、こちらもゴミ箱行きですよね。ということは、チラシの内容をいかに信じてもらえるかが、2番目に重要になります。

「最後に、問い合わせてもらう」

もちろん、タイミング次第で、現時点で問い合わせても意味が無いので、保存版として残ることも大事です。ですが、保存されているだけでは、本当はダメです。問い合わせをもらって、最終的には契約して入金してもらわないといけません。実際に、行動を起こして、お金を払ってもらうところまでが、チラシの最終ゴールとなるわけです。

チラシで失敗するポイントを回避しよう

これらのポイントを外しているのであれば、それは間違いなく失敗するチラシです。
以下の4つのケースを使って、もう少し具体的に解説してみましょう。

(1)情報が多すぎる

最も陥りやすいのが、この1番です。
それぞれの専門知識を有する士業の方の提供できるサービスは、幅広いです。
でも、「なんでもできるは、なにもできない」という名言の通り、なんでも書いてあると、本当に重要な情報が埋もれてしまいます。

例えば、弁護士さんでこんなチラシが1番に目に飛び込んできたら、どうでしょう。

「国際法に強い弁護士です。ですが、まちの弁護士事務所的な役割も果たしていきたいと思います。離婚でお悩みの方、なんでもいいので訴えられて困っている方、相続される方、自動車の交通事故の後遺障害で困っている方、債権回収に困っている方、ぜひともご相談ください。」

私のチラシは、こんなにたくさん業務範囲を書いてないよ。と思われるかもしれませんが、ほとんどの方が、ここを間違えています。

理由は、わからなくもないです。

どうせ、デザイナーにお金を払って、チラシを作成するのであれば、
「今度のセミナーに来る人にも配りたい」
「近所にポスティングもしたい」
「既存顧客にも渡したい」
と利用用途が作っているうちに、どんどん広がってしまうのです。

完全に「もったいない病」です。

もったいないと思うのはいいのですが、情報をたくさん盛り込むことによって、読まれない方がもったいないと考えてください。

1つのチラシには、1つのメッセージだけ掲載するのが原則です。
※もちろん、テクニックとして、複数のメッセージを掲載することがあります。

最初のうちは、絞り込みすぎだろ、、、というくらい絞り込んだチラシを作ってみてください。

(2)文言が難しすぎる。

これは、士業さん特有の問題です。

士業さんは、その道の専門家。でも見込客は、あくまでド素人。

ド素人に向けて専門用語で書かれたチラシは、日本語が通じないメキシコ人に漢字のメモを渡しているようなものです。まったく伝わりません。1文字も伝わりません。

せめて高校生が読めばわかるくらいの内容にしましょう。
※もちろん、ターゲットの見込客の属性にも左右されますが。

(3)堅すぎる(=怪しい、怖い)

ここは、非常に気づきにくいポイントです。

Wordで作った文字だらけのチラシ。
表現が堅すぎて、怖いチラシ。

もちろん、連絡先も書いてあるし、名前もあるし、一般的に考えたら、怪しくないのかもしれません。ですが、受け取る見込客の気持ちになって考えてみてください。

堅いお話は、面白くもないし、できれば読みたくありません。これが読み手の心理です。
また、真面目な話は、役に立つかもしれませんが、丸め込まれる、、、という恐怖もあります。

よくある弁護士さんの名刺。

===
事務所名
肩書(弁護士) 名前
住所
電話番号
===

よく見かけますよね?これだけの情報の名刺。
名刺の場合は、会って人柄とか話し方とか、他の情報が伝わりますよね。
だから、この人に任せてみよーって思えます。

ですが、この名刺が、ポツンとポストに入っていたら、、、。めちゃくちゃ問い合わせがしにくいんです。

悪気があって、やっているのではないと思いますが、どうやったら、見込客に受け入れてもらえるチラシになるのか?ここも考えていかなくてはいけません。

(4)お問い合わせ方法がわからない

まさか、、、と思うかもしれませんが、たまにあります。

連絡先が書いてない、、、
電話番号がない、、、
セミナーの案内なのに、日程が書いてない、、、または、場所が書いてない、、、
金額が書いてない、、、

これ、本当にあるんですよ。
ですので、作ったチラシを誰かに読んでもらって、実際に問い合わせしてもらうと、このような凡ミスが防ぐことができます。

いかがだったでしょうか。
まずは、失敗しないチラシを作って、お近くの友人・知人に配ってみて、反応を聞いてください。
もしかしたら、「えっ、こういうことやってたんだ!」ということで、お仕事をいただけるかもしれませんよ。

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この記事を書いた人

中小企業診断士。 2004年に経営コンサルタントとして独立。中小企業の営業強化を得意分野にしている。



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