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士業は名刺を変えましょう!他の税理士を出し抜く名刺作成術。

士業は名刺を変えましょう!他の税理士を出し抜く名刺作成術。

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税理士さんの名刺も、近年は大きく変わってきました。

以前は

事務所名
税理士
名前
住所 連絡先

以上。

という名刺が多かったですが、最近はアレコレ情報量の多い名刺が多いですよね。

もちろん、士業の先生にとって、

「名刺が仕事をしてくれる(=仕事がもらえる)」
「名刺で新しい問合せがもらえる」
「名刺で見込客を紹介してもらえる」

なんてことが、あれば名刺に力を入れたくなるものでしょう。

そんな、最高の名刺を作るためのノウハウをまとめてみました。

■その1 テンプレートから卒業しよう。

「名刺 士業」
「名刺 税理士」
などで検索すると、名刺のテンプレートが出てきますよね。

でも、ちょっと待ってください。

急いでいるときは、しょうがないかもしれませんが、その参考にしている名刺のテンプレートは、本当にあなたの目的を達成できるようなカタチになっているのでしょうか?

ほとんどが、事務所名・肩書・名前・連絡先だけの「普通の名刺」です。

普通の名刺がほしいときは、これでOKですが、そうでないときは、しっかりと考える必要があります。

■その2 デザインで勝負しない

目を引くデザインを求める方が、一定層いらっしゃいます。

でも、名刺は「デザイン」で勝負してはいけません。

「おしゃれなデザインの名刺の税理士さんなんです。」

というブランディングをしたい人もいるかもしれません。「目立ちたい」だけなら、いいのですが、「仕事を獲得したい」のであれば、避けて下さい。

理由は簡単です。

デザインを追いかけると、どうしても文字数(=情報量)を増やせません。情報が少ないということは、名刺を渡した相手の頭の中に、残す情報が不足するという事態が発生します。

ですので、「デザイン」よりも「機能」を求めて下さい。

■その3 名刺に求めることは?

では、名刺に何を求めればいいのでしょうか。

士業さんの場合は、大きくは2つに絞り込まれます。

「直接のお仕事のご依頼」

「見込客の紹介」

この2つです。

あなたが名刺交換する相手は誰ですか?

場合によっては、2種類の名刺を作って下さい。

経営者ばかりが集まる交流会や会合 → 「直接のお仕事のご依頼」
同業が集まるイベント → 「見込客の紹介」
経営者がいる同窓会 → 「直接のお仕事のご依頼」
銀行の担当との打合せ → 「見込客の紹介」
子どものPTAの集まり → 集まる属性による

などなど、ちょっと考えていただくと、渡す名刺の情報が変わることに気づきませんか?

もちろん、どちらかに絞ってもらっても良いと思います。

まずは、名刺に求める役割を明確に決めましょう。

■その4 名刺に掲載する情報とは?

次に、名刺に掲載する情報を整理しましょう。

よくある情報としては、

ロゴマーク
事務所名
取得資格
肩書
名前
住所
電話番号
FAX番号
ホームページ(URL)
メール(e-mail)
顔写あ真

などでしょうか。

裏面には

専門分野、取扱業務、サービスメニュー
書籍やセミナー実績の紹介
料金体系
自己紹介
事務所の理念

あたりですかね。

ここで重要なことは、「名刺交換をしたとき、相手の頭の中に、どんな情報を残しておきたいか?」です。

直接仕事が欲しいなら、
「なぜ、そのサービスが必要なのか?」
「なぜ、あなたに頼まないといけないのか?他の税理士でいいのではないか?」
「なぜ、あなたがそのサービスを上手にできるのか?」
という情報が必要になります。

紹介が欲しいなら、
「どんな人が、そのサービスを必要としているのか?」
「なぜ、あなたを紹介しないといけないのか?他の税理士でいいのではないか?」
「なぜ、あなたが紹介した人にとってメリットがあるのか?」
という情報が必要になります。

でも、これらの情報を、正確に名刺に載せることはできません。

残念ながら。

理由は、簡単で名刺のスペースには限りがあるからです。

では、どうすればよいのか?

上記のような情報をほしいと思える「前フリ」が必要なのです。

その「前フリ」こそ、名刺に果たしてもらいたい役割にもなります。

■その5 名刺が訴求しないといけない情報

ということで、本質的に名刺が訴求してもらいたい情報は、

「あなたが税理士であること」

ではありません。

「あなたが信頼できる人であること」

「あなたが専門家であること」(その道のプロであること)

を証明することが重要です。

士業さんのサービスも、もちろん人によって品質、納期、価格の違いはありますが、初対面のときに、知りたい情報ではありません。

そもそも「あなたが良い人なのか?」ということの方が、よほど重要です。

もし、あなたが「素晴らしいサービス」を提供していたとしても、それを聞いた見込客は、仲の良い税理士に「こういう素晴らしいサービスがあるらしいんだけど、君のところでもできるの?」と聞くはずです。

選ばれるためには、あなたの人生やあなたの人柄を気に入ってもらうことが大事です。だからこそ、「あなた」に関する情報を掲載する必要があります。

■その6 絶対に売り込んではいけない

名刺でやってはいけないことについても触れておきます。

「料金を載せること」

です。

「安さが売りなんです。」

という気持ちはわからないでもないのですが、料金は1人歩きしてしまい、結果的に売れにくくなります。

もし、仕事がほしいなら、料金を外して下さい。

理由は、簡単です。

「料金を載せること」は、=「売り込んでいる」ということです。

名刺は、「あなた」を知ってもらうツールであり、「売り込み」をするツールではありません。

特に、税理士さんなんかは、「税理士」と知っただけで、ガラガラーっとシャッターを下ろす経営者も多くなってきました。それだけ、税理士さんからの売り込みは嫌なんでしょう。

「先生業」の影響力は大きいです。

その道のプロから言われたら、断る理由を探すのが大変なんです。

そんな苦労を味わったことのある経営者なら、なおさらかもしれませんね。

売り込みはもうやめましょう。

「あなた」を知ってもらうための情報を書きましょう。

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この記事を書いた人

中小企業診断士。 2004年に経営コンサルタントとして独立。中小企業の営業強化を得意分野にしている。



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