私の周りには、たくさんの士業さんがいらっしゃいます。
10年以上、士業の業界にいますと、独立開業したい方が相談にも来られます。
よくでる話としては、
「士業は食えない。」
「足の裏の米粒。」 → 取っても食えないという意味らしいです。
「収入が低い。」
などの独立開業してやっていけるかどうかの不安は、誰しも大きいものですね。
そこで、
「本当に、士業は食えないのか?」
いろんな角度から、情報をまとめてみました。
※就職、転職して食えるとうのは、また別に記事をアップしようと思います。今回は、独立開業して、食えるか食えないのか?というお話です。
ちなみに、「食えている」の定義をしておきましょう。
日本人の平均年収は400~500万円と言われています。とりあえず400万円としましょう。
では、士業さんの平均はどんなものなのでしょうか。
データを見ていると、バラつきが大きく、平均を取ったところで、、、。となるかもしれませんね。
サラリーマンよりもリスクを負って、ビジネスをしているわけですから、サラリーマンの1.5倍くらいの収入はほしいところですよね。
ですので、少ないかもしれませんが、
年収600万円
を1つのボーダーとして、600万円以上なら、食えている。
それ以下なら、食えていない。
この記事では、この水準でまとめていきます。
昔は良かった!士業の競争が激しくなってきている理由とは?
資格の取得者が増えている?
士業の資格取得者は増えているのでしょうか?
検証してみたいと思います。
税理士の人数は、76,935人(税理士登録者数)です。※平成29年9月末日現在。
引用元:日本税理士会連合会のHP
http://www.nichizeiren.or.jp/cpta/about/enrollment/
ちなみに、税理士の登録者数の推移は、こちらにあります。
2005年では、69,243人。12年で10%ほど増加していますね。
https://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishiseido/seido/seido2.htm
同業の中での競争激化。
競争激化は、間違いないと思います。
1つの要因は、ウェブですね。
今までは、士業といっても、異業種交流会や紹介でようやくたどり着ける存在。
なかなか知り合いにいない、、、という方が多かったと思います。
ですが、いまやネットで「弁護士 大阪」とやれば、ゴマンと弁護士さんのホームページが出てきます。
また、弁護士さんを一括で紹介してくれる「ポータルサイト」もたくさん増えています。
誰でもが、士業を見つけやすい世の中になってきたことが大きなポイントですね。
もちろん、士業によっては、「広告規制」があって、大胆な広告表現ができないというのはあると思います。
新たな脅威。異業種との戦い。
AIの登場。
税理士さんでいえば、「freee」や「マネーフォワード」さんに代表される賢くて、かんたんな会計ソフトの登場は1つの脅威になってきています。
また、記帳代行や税務周りのサービスを展開する会社も増えてきています。
士業の敵は士業だけではありません。
異業種とも戦っていかなければならないというなかなか厳しい世の中になってきているのは、事実です。
もちろん、ネットそのものも新たな脅威といって過言ではありません。
【自分でネットで検索して解決してしまった!】
これが、すべて正解かどうかは別として、情報が充実してきた現代では、専門家である士業に頼む前に、ネットで「自己解決」してしまうことも増加してきています。そうなると、インターネット上の情報そのものが、士業の競合になってきています。
サービス業としてのビジネスモデルが求められてきている。
かつては殿様商売でよかった士業のビジネスモデル。
多様化していく時代の中で、士業に求められているものが大きく変化していることは間違いありません。